パターナリズムとは何か?

パターナリズムとは、インフォームドコンセントという現在主流となる概念に相反するものです。パターナリズムは、文字通り父権的温情主義と捉えられており、その考えの源は、「ヒポクラテスの誓い」にたどることができます。ヒポクラテスの誓いとは、医師の技術、良心を信用し患者は意思の言う通りにすればいいというものです。

歴史的には、第二次大戦中のナチスによる非人道的な人体実験への反省から、医学や医療の進歩を理由に患者の人権を侵すことは許されないという根本的な倫理基準としてパターナリズムは生まれました。しかし、1960年代からの公民権運動が発生後、パターナリズムと相反するインフォームドコンセントが代表するバイオエシックスを生む要因となりました。

しかし、実際の医療現場では、いまだに「患者のためになることをしている。まかせてほしい」という医師のパターナリズム(父権的温情主義)が強く顔をだす場合があります。 私たちの現在の社会は、高度に文明が発展し、インターネットなどの発達により多くの情報を一瞬にして手に入れることができるようになりました。つまり、医療に関して言っても、医療は私たちの身近なものとなり、多くのことを知ることができる状況にあるのである。そう言うような状況のもとで、このパターナリズムは医療不信の一因にもなりかねません。薬の副作用や別の治療方法などについての医師からの積極的な情報の公開をして、患者が積極的に治療を受けられる状況が求められているのではないでしょうか。

 

 

 


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