ヒポクラテスの誓いとは、2000年間もの間主に内科医によって誓われていたものです。以前の研究では、古代ギリシアのヒポクラテスにその始まりをみると考えられていましたが、現在示される新しい研究では紀元前300年ごろのピタゴラス学派であると考えられるようになりました。そのピタゴラス学派のものには、外科手術と妊娠中絶へ医師が手を貸すことが禁じられています。この考えは、敬虔なキリスト教徒に支持されていて、多くのヨーロッパ地域の医者は、この二つの禁止を守っていました。現在では、それらが現在風の装いを呈し医学部で教えられています。
「医神アポロン (1)、アスクレピオス (2)、ヒギエイア、バナケイア及び全ての男神と女神に誓う、私の能力と判断に従ってこの誓いと約束を守ることを。
この術を私に教えた人を我が親の如く敬い、我が財を分かって、その必要あるとき助ける。その子孫を私自身の兄弟の如くみて、彼らが学ぶことを欲すれば報酬なしにこの術を教える。そして書き物や講義その他あらゆる方法で、私のもつ医術の知識を我が息子、我が師の息子、また医の規則に基づき約束と誓いで結ばれている弟子どもに分かち与え、それ以外の誰にも与えない。私は能力と判断の限り患者に利益すると思う養生法をとり、悪くて有害と知る方法を決してとらない。
頼まれても、死に導くような薬を与えない。それを覚らせることもしない。同様に婦人を流産に導く道具を与えない。
純粋と神聖をもって我が生涯を貫き、我が術を行う。結石を切り出すことは神かけてしない。それを業とする者に任せる。
いかなる患家を訪れるときも、それはただ病者を利益するためであり、あらゆる勝手な戯れや堕落の行いを避ける。女と男、自由人と奴隷の違いを考慮しない。医に関すると否とに関わらず、他人の生活についての秘密を守る。
この誓いを守り続ける限り、私は、いつも医術の実践を楽しみつつ生きて、全ての人から尊敬されるであろう。もしもこの誓いを破るならば、その反対の運命を賜りたい。」
資料出典 (稲葉裕, 野崎貞彦編:新簡明公衆衛生第2版, 南山堂, 1996., p. 299. より)
|
-Contact
us--Projct The Stage- |
