有性生殖という方法で子孫を残す高等動物はオス親とメス親の遺伝子を半々に受け継ぐわけですから生まれてくる子供はどちらの親に対しても全く同じ遺伝子であるということがありません。
このような有性生殖によらず個体を増やせる秘術を「クローニング(クローン技術)」と呼びます。
このクローニングにも以下のような種類が存在します。
クローニングで最も簡単な方法は、受精後間もない時期の受精卵内にある胚を半分ずつに分けることです。簡単に言うと人工的に双子を作ってしまおうという方法でこの方法を用いれば一卵性双子をつくることができます。
実際に畜産分野にお応用されて一卵性双子牛などがたくさん生まれています。しかし、この方法で一つの核から作れる子供の数はせいぜい4匹まででそれ以上になると正常に発育しなくなります。
核移植という技術を使えばもっとたくさんの一卵性個体を誕生させることができます。
この方法はコピーもとの動物の受精卵、もしくは体細胞から核を抜き取り、その核を別のメスの核を除去した未受精卵に埋め込むという方法です。
すでに受精している卵の中の核が分裂していく途中でばらばらにそれぞれを個々にべつべつの核を除去した別のメスの未受精卵に埋め込み、そのメスに戻す 体細胞核移植: コピーもとの動物の皮膚や耳、乳腺などから核を持ってきてその核を核を除去した別のメスの未受精卵に埋め込み、そのメスに戻す これらの方法で生まれた一卵性個体同士はクローンです。核移植で生まれた個体は、もとの核を提供した個体からのクローン個体ですし、複数の個体が得られれば、それらは全てクローンであると言えます。
なお、今回騒がれた羊のドリーは体細胞核移植によって生み出されたクローン羊です。
受精卵核移植によるクローン動物はこれより以前に存在し、現在日本の中でも350頭以上存在しますがそれなのにドリーが騒がれた理由はこのドリーが「体細胞核移植」によって生み出されたということです。
体細胞核移植は受精卵核移植に比べより高度な技術を利用するために妊娠には成功していましたが出産後に無事であった動物が存在しなかったのです。